
記事やLPが問い合わせにつながったかを確かめるために。表示・クリック・送信成功・予約確定・商談実施を分け、計測できない部分を残したまま判断する方法を整理します。
問い合わせを増やすための分析では、まず成果として数える出来事を決めます。予約ページを開いた人、フォームを送信できた人、会議を予約した人、実際に商談した人は同じではありません。これらを一つの「コンバージョン」にまとめる前に、それぞれの観測方法と確認できない範囲を整理しましょう。
GA4のデータをBigQueryで扱う前提
公式資料では、Google AnalyticsのイベントデータをBigQueryへエクスポートし、外部データと組み合わせて分析できると説明されています。一方、エクスポートは生のイベントデータで、Analyticsの画面で加えられる処理をすべて含むわけではありません。画面とBigQueryの数値が同じになる前提で設計しないことが大切です。
Google Analytics:BigQuery Export
以下はFor fによる計測設計の提案です。ツールを導入すれば問い合わせが増える、という保証ではありません。取得できる記録から改善の仮説を検証できる状態を目指します。
五つの段階を、別々に数える
- 表示:記事カードやCTAが見える条件を定義し、表示回数を記録する
- クリック:どの記事・どの設置場所から移動したかを記録する
- 送信成功:入力開始や送信ボタンの押下と、受付完了を区別する
- 予約確定:外部の予約システムから、確定を確認できる記録がある場合だけ数える
- 商談実施:営業側で実施と確認した記録を使い、取消や欠席を分ける
個人情報を解析イベントへ混ぜない
Googleの資料は、メールアドレスなどの個人を特定できる情報をAnalyticsへ送らないよう求め、URLや入力内容への注意も示しています。計測の項目は記事ID、設置場所、サービス区分などに限定し、問い合わせ本文や氏名をイベント名・URLへ埋め込まない設計にします。
Google Analytics:個人を特定できる情報の送信を避ける方法
つながらない記録を、推測でつなげない
外部予約サービスのクリックまでしか取れない場合、レポートには「予約ページへの遷移」と表示します。予約確定や商談記録を結びつけるには、利用サービスの連携機能、識別方法、取り扱い条件を別に確認します。結びつけられない場合は件数を別々に示し、個人単位の経路が分かるように見せないことが重要です。
仮定の例:記事サムネイルを比較する
記事一覧の同じ位置に出すサムネイルを比較する想定です。クリック数だけでは、表示機会が多かった影響を分けられません。表示回数を取得できる場合に、同じ期間・設置場所のクリック数と組み合わせてクリック率を算出します。表示回数がない期間はクリック数として記録し、クリック率が改善したとは判断しません。
さらに記事から相談へ進んだ件数と、実際の相談内容を分けて確認します。閲覧が増えても発注対象と違う問い合わせが多いなら、見出しだけでなく記事の対象読者や相談CTAを見直す仮説が立ちます。この例は分析方法の説明であり、For fの実測値や改善結果ではありません。
発注時に求めたい計測の成果物
- イベント名、発生条件、重複除外、集計期間を記した計測定義書
- 成功・失敗・再読み込みを試した検証結果と、未計測範囲の一覧
- 問い合わせ・予約・商談を分けたレポートと、運用担当の確認手順
最初からBigQueryを導入する必要がありますか?
必須ではありません。既存の解析画面と受付記録で判断できるなら、まずイベントの定義と取得状況を整えます。複数の記録を継続的に照合する必要が明確になった段階で、データ基盤の範囲を検討します。相談時は、現在使う解析・フォーム・予約ツールと、判断したいことをお知らせください。
For fに相談する
現在の業務と、今回確かめたいことから対象範囲を整理します。資料が揃っていない場合も、分かっている範囲からご相談ください。
参考資料・情報確認日
公式ページの公開日・更新日は確認できませんでした。
情報確認日:2026年9月22日。製品の機能・条件は変更されることがあります。導入時は最新の公式資料と利用環境を確認してください。
サムネイルはAI生成による概念イメージです。実際のシステム画面や測定結果ではありません。
